初めて、ゲームセンターで、シューティングゲーム『レイストーム ( タイトー ) 』を二人でやったあとの彼の感想です。
レイストームのロックオンレーザーは、非常に爽快感のある攻撃です。群がる敵を一気に撃破する。その圧倒的な力強さ。また、一機一機を確実に狙い、無駄弾は撃たない。その正確さと繊細さ。
彼は、それを使って敵機を撃破することに、感動しました。
一方の僕は、彼と同時にこう言っていました。
ロックオンレーザーは、それ以前のシューティングゲームと大きく異なっていました。無駄弾がないのです。効率を考えたら、非常に素晴らしいことです。また本来のスペック通りに確実に命中します。確実命中を売りとする兵器が本当に確実に命中するのです。
僕は戦闘機開発者に感情移入して、その性能に感動しました。
同じゲームをやった後なのに、同じロックオンレーザーに魅力を感じているのに、なぜか立場が違う。
彼は戦闘機パイロットの視点で、ロックオンレーザーの性能に驚き、魅力を感じていた。僕は戦闘機開発者の視点で、ロックオンレーザーの性能に驚き、魅力を感じていた。
同じゲームをやって、まるで違うことを考えるような人間同士だ。
なのに、同じことに感動していた。そのことがおもしろい。
彼と僕とは、まるで違う能力を持っていると思う。それでも親友でいられる気がする。
タイトーの製作したシューティングゲーム。『レイヤーセクションII』として家庭用ゲーム機にも移植されました。
縦スクロールの、戦闘機シューティングゲームで、二人同時プレイも可能です。
最大の魅力は、ロックオンレーザーと呼ばれる攻撃を使うことです。ロックオンレーザーは、敵機をレーダーに捉えた状態で発射すると、確実に敵機を追尾し命中するという攻撃です。レーダーには最大8機、または16機を捉えることができるので、うまく操作すると、『一度に多数の敵機を狙って落とす』という爽快感のある攻撃です。
プレイヤーは、戦闘機を操り、ロックオンレーザーを駆使して敵機を撃破していく、というゲームです。