西暦2000年まで、一ヶ月を切った。ここで2000年問題 ( Y2K = Year 2 Kilo ) について考えられる被害をまとめてみようと思う。
2000年問題とは、主にコンピュータの処理プログラムが下二桁処理をしていることが原因とされている。つまり、コンピュータ上では1900年と2000年は、どちらも00年と表現されるため、この違いをコンピュータは区別できず混乱が生じるのである。
例えば、2000年と1999年を比較すると、下二桁処理をするコンピュータ上では0年と99年である。この二つの大小関係を比べると、当然 0 < 99 となる。つまりコンピュータ上では2000年の方が1999年より過去と判断されてしまうのである。もしも、1999年以降の顧客情報を検索しようとすると、2000年以降の顧客は該当しないなどの問題がでてくる。
2000年問題に便乗したコンピュータウィルスというものもある。分類すると、1999年中に発病する冗談型と、2000年以降に発病する深刻型にわけられる。
冗談型には、「まもなく2000年です。Y2Kに対応しましょう。」などのメッセージを表示するだけのものが多い。とはいえ迷惑なものであることに変わりない。深刻型には、2000年以降に発病し、さながらコンピュータが2000年問題で暴走したかのように見せかけて、ファイルの削除などを行うものである。感染力も強く、純粋に破壊を狙ったものが多く、悪質かつ危険なものである。
まずはウィルス発見駆除プログラムを導入することである。TrendMicro社などは、駆除ソフトの無料体験版を用意しているので、なるべく早く導入したほうがよい。またワクチンソフト関係の企業では、最新のウィルス情報も公開しているので、こまめに情報収集しよう。
今、感染していないからといって、安心してはいけない。新種のウィルスは日々あらわれ、特にクリスマス以後がもっとも危険といわれる。
現在、インターネットの普及 ( 特に初心者の利用するOutlookやWord、Excelはカモである ) によりウィルスの繁殖力も増している。しかしウィルスのワクチンは発見さえされれば、一日のうちにワクチンが開発され、世界中に配布されるようになっている。こうした事情から、ウィルスを作る者たちは、ワクチンの開発が間に合わず、かつ適度に世界にひろまる時間として一週間程度が適当と見ている。そこで2000年新年の一週間前、つまりクリスマス頃から、新種のウィルスが出まわる恐れがあると予想されている。
このページは現在書きかけです。しばらく頻繁に更新する予定です。